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お役立ちネタ帳

連載第8回:山口 理栄さんの「子育てパートナーシップ」

子育てパートナーシップ

トラブルもレジャーも、夫婦の協力第一です

今回は、子育ての中で夫婦の協力が大切な二つのシーンについて、日頃感じていることをお話しします。
ひとつ目は子どもの具合が悪い時。小さい子は容態が急変しやすく、様子を見ているよりはすぐ病院へ行くケースも少なくありません。ママとパパ2人で対応できれば心強いですが、現実的にはパパが仕事などの都合で対応できず、ママに託されることが多いのではないでしょうか。心細い気持ちを奮い立たせ、兄弟がいれば、元気なほうの子もいっしょに連れ回しながら、長い時間待ってやっとの思いで受診し一段落。
そんな時にパパから電話がかかってきて、ねぎらってくれるのかと思いきや、「どうだった?」「それですぐ治るの?」「熱が下がらなかったらどうすんの?」「病名は何なの?」。あげくの果てに「肝心なこと聞いてきてないじゃん!」などと立て続けに言われたとしたらママはどんな気持ちになるでしょうか。
子どもの病状を正確に把握したいパパの気持ちはわかるけど、ママはお医者さんの話を聞いて納得して帰ってきたのだから、大丈夫なはず。戦うべき相手は病気であって、ママではありません。ママから聞く話はいつも要領を得ないと思っているパパ。次は自分が付き添って受診してみましょう。その上でお医者さんに確認するポイントや質問するコツを教えてあげれば、ママも取り入れやすいと思いますよ!
      
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ふたつ目は車や電車で遠くまで遊びに行く時。出発時間になると、「ママ何してんの?◯時に出るっていったじゃん」というパパ、いませんか?小さい子を連れて長距離移動ともなると、いろいろ持ち物が必要。途中で調達できない物も多く出がけにバタバタするのも仕方ない面が。こんな時は、子どもの身の回りのものはママ、遊び道具やシートなどはパパといったように二人でフォローし合って、気持ちよく出発しましょう。
遊びに行った先で子どもがぐずってがっかりすることもありますね。それは食事や睡眠の時間がいつもと違うことが原因かもしれません。小さい子にとって生活リズムを守ることはとても大切。旅先でも最大限に尊重したいところです。観光やショッピングなどの、大人の都合は少し脇に置いて、ママとパパが一致協力して子どもを楽しませることができたら、いつだって家族でのお出かけは最高の思い出になること間違いなしです。次からぜひこんなことを心がけてみてくださいね。

山口理栄(やまぐちりえ)

IT企業でソフトウエアの設計開発、製品企画に従事。2006年から2年間ダイバーシティ・マネジメント推進。プロジェクトでリーダーを務める。コンサルティングファームを経て2010年6月より育休後コンサルタントとして独立。
http://1995consultant.com