【青葉区】「本を読む子」を育てる
2014年4月6日 (日)
日時:2014年4月6日(日)
3月に1周年を迎えた、たまプラーザ地域ケアプラザでは、毎週末子どものためのプログラム「どにちひろば」を開催。今回は株式会社FAMILIEの千葉さんによる講座「『本を読む子』を育てる」が開かれました。
子どもには本の世界に親しんでもらいたい。これは多くの親が願うことの1つといえるでしょう。本が好きな子どもの特徴としては、人の話をきちんと聞くことができる、言葉の背景にある意図をくみ取れるといったことがあると千葉さんからのお話がありました。
けれど、なかなか親が思う通りにいかないのが子育て。本好きな子にしたいという願いもしかり。それでも千葉さんいわく「本好きにするためには、親が戦略を持って子どもに接することが必要。ステップをきちんと踏めば、必ず本好きな子になります」。
絵本好きな子になるためには、2つの大切なことがあります。1つめは、子どもが自ら本を選び、読んでもらえる環境を大人が整えること、もう1つは子どもの知的欲求を満たす良書を揃えておくこと。
子どもが本に親しむには、0~2歳児別にそれぞれ3つのステップがあり、それをきちんと踏んでいくことも重要になります。
ステップの中でも興味深かったのは、0歳児の子どもが本を破ってしまうとき、親は叱ったり、慌てたりしないように、ということでした。
では、どのように対処するかというと、
「まずは、子どもに不要な雑誌を与えて、心ゆくまでビリビリと破らせる、という遊びを2週間くらい続けてみてください。破りやすいようにページを切り離したり、切れ込みを入れて渡してあげても良いでしょう。そうすることで、子どもは本という物体を理解し、その後は本を破らないようになります。その結果、親は安心して本を置いておけますから、子どもは好きなときに本を手に取って、読んでもらえるようになるのでとても喜びます。」とのこと。
また良書を選ぶ際の参考になると千葉さんが紹介してくれたのは『絵本と私』(中川李枝子作/福音館書店)。『いやいやえん』『ぐりとぐら』などの名著を生み出した絵本作家のエッセイ集です。我が子との本を通じた優しい時間を作る際の参考にどうぞ(おかみつ)。