【港北区】 「子育て家庭の防災サロンinどろっぷ」
2012年9月29日 (土)
場所:港北区福祉保健活動拠点(港北区社会福祉協議会3階) 多目的研修室
乳幼児のいる家庭向けに企画した地域講座では大人気のプログラム。乳幼児連れのご家族20組が参加しました。
まずは、防災についての三択問題から!「災害用伝言ダイヤルは何番でしょう?」
答えは「171番」です。
続いて、「阪神・淡路大震災の時に、要救助者がご近所の人たちに助けられた割合は?」という問いの答えは、「8割」でした。「消防や救急車などに連絡がついたとしても対応しきれないのが現実。災害時には、身近なご近所、住人同士の助け合い(共助)が人命救助に大きく貢献しますので、日頃からのご近所付き合いを大切にしたいものです。」また、「横浜市の避難所」を問う問題では、「市内の小・中学校の一部が避難所になる。」が正解でした。
講座の中で、ポイントとして紹介があったのは主に二点。
一つ目のポイントは、外出時に災害にあった場合の対応として、「正確な情報を集めること!」です。ラジオやワンセグ、緊急速報などで、正しい情報を入手しましょう。また、横浜市では、帰宅困難者一時滞在施設(92か所)及び津波避難施設(55か所)として民間事業者と公共施設を指定しています。これらの施設の場所を知っておくこと、携帯電話などのお気に入りに登録しておくことも備えの一つですね。
二つ目のポイントは、「家族との安否確認」について日頃から話し合っておくことです。家族の安否が確認できれば、無理に帰宅せず、状況を見極めたうえで行動することができます。災害用伝言ダイヤルの体験や避難場所、落ち合う場所の共有などもしておくとよいでしょう。
被災地からは「乳幼児を抱えて避難所で過ごすのは、困難だった」との声を聞きます。そこで、なるべく自宅で過ごせるよう「我が家を安心・安全な場所」にするための見直しを行いました。
家の中で特に見直しが必要なことは
・寝室、子供部屋の出入り口をふさがないよう、家具の配置に気を付ける。
・就寝中に地震が起きて停電した場合、散乱したガラスから足を守るために、ベッドや布団の側に履物(スリッパ)などを置いておく。
などでした。
非常持出品は、男性15kg、女性10kgが重さの目安と言われています。乳幼児のいる家庭では、さらに、お子さんを抱きかかえて避難をすることになり、持出品は必要最小限にせざるを得ません。子どもの成長にしたがって荷物の内容が変わるので、備蓄品を見直す日も決めておいた方がいいでしょう。持ち出す物、備蓄する物を明確にしておきましょう。また、インスタント食品などは案外、賞味期限が短いので、普段食べ慣れているものを多めに買って備蓄品として利用することをお勧めします。
乳幼児家庭の必要持ち出し品の例としては、子どものお気に入りのおもちゃ・ストール(授乳中の方)・ストロー付きコップ・スプーン・ガーゼなどがありました。
最後に、港北消防署の予防課長からは、「ラップとアルミホイルは、多めに備蓄して下さい。ラップは包帯代わりになったり、お皿の上に敷けば洗わずに済んだりするため重宝します。アルミホイルとティッシュペーパーを使って使い古しの食用油を活用し、ランプやコンロを作ることもできます。」と具体的なアドバイスをいただきました
1時間半の講座は、「いざ!」というときに役立つお話ばかり。この内容を改めて家族と話し合うことが必要ですね。しっかり備えて、地震による影響を最小限にくいとめましょう。(あまさち)