- トップメニュー|検索

地域のパパ講座情報

【磯子区】夏の石器作り体験教室

【磯子区】夏の石器作り体験教室

開催:三殿台考古館
開催日:2019年8月17日(土)

 磯子区岡村にある「三殿台考古館」は、縄文、弥生、古墳時代のムラの遺跡です。この「三殿台考古館」では定期的に子ども向けの講座が行われており、夏休み中のこの日は、小学生以上を対象とした「夏の石器作り体験教室」が開催されました。
 参加したのは、9人の子どもとその保護者です。定員を上回る20名以上の応募があったため、午前と午後に分けて開催されることになりました。
 まず、考古館の元館長であり考古学の専門家でもある鈴木さんから、石器の材料となる黒曜石や、その時代背景などを教えてもらいました。黒曜石は火山石の一種で黒緑色をしており、ガラスのような質感です。関東近隣では箱根や八ヶ岳、神津島などで取ることができ、縄文時代にはヤジリや刃物などの材料にされていました。この日使用した黒曜石は北海道のものを使用しているそうです。この黒曜石を縄文時代のように、木をえんぴつ状にした道具で力を加えて石器に整えていきます。
 作業は黒曜石の破片が飛び散っても大丈夫なように、ゴーグル、手袋を着用し、肌の露出が少ない服装で行われました。子どもたちは鈴木さんの話に真剣に耳を傾け、一生懸命に黒曜石のへりに力を加えて石器を作っていきました。なるべく先を尖らせて三角形に形を整えていくのですが、これがなかなか難しく、コツを掴むまでには時間がかかる様子でした。一つだけでなく、何個も夢中になって作る子どもが多く見られました。
 石器を作り終えた後は、外に出てみんなで弓矢打ちを行いました。古代に思いを馳せ、その暮らしに触れる1日になったのではないでしょうか。(はやしあさみ)。