連載第4回:山口 理栄さんの「子育てパートナーシップ」
子育てパートナーシップ
パパが育休とれなくても
今から20数年前、横浜の地で社会人生活を始めました。2人の子も17歳と15歳の「ハマっ子」に。今回ヨコハマという名がつくサイトにコラムを書けてとてもうれしいです。
さて、今年は0歳児を持つ働くママとそのパートナーであるパパに向けて、仕事と子育てについてお話する機会が何度かありました。少し前まではそういう場所に一緒に参加するパパは少なかったのですが、最近は違いますね。感心しました!仕事と子育てを共に分かち合う、ママとパパが揃って話を聞いて共通認識を持つことは、仕事と子育ての両立にとても役立つと思います。
ママ、パパへのお話の中で必ず取り上げるのは、パパの育児休業です。「育休を取ると、いろんな発見がありますよ。ぜひ挑戦してみてください」とおすすめしています。
しかし、いくらパパの育休が理想的だからといっても、仕事柄どうしても難しかったりいろんなタイミングが合わなかったりするパパもたくさんいると思います。でも、だからといって育休を取れなかったパパは、子育ての第一歩目からつまづいたということになるのでしょうか。
いえいえ、決してそんなことはありません。育休は限られた期間、長くても1年間のこと。大切なのは普段の毎日の過ごし方です。仕事のある日の帰宅時間を早める、休日には子どもと遊ぶ、洗濯や部屋の片付けなど、家事がたまっていても文句を言うのではなく、頼まれなくてもやってしまう。こういったことが今までできていないパパは、そこから始めてはいかがでしょうか?
ママ側も配慮が必要です。パパが家事をしてくれないと言うママに話を聞いてみると、主に二つのタイプがあります。一つはパパには家事ができない、頼んでもやってくれないと思い込み、話し合っていない場合。
もう一つは、パパの家事に細かく注文をつけ、その通りでないとつい小言を言ってしまうタイプ。
いずれも、パパがやる気をなくしてしまいそうですね。家事の基本ルールだけはあらかじめ決めておき、あとはやる人が自分の裁量でできるようにするのが、気持ちよく取り組めるコツかもしれません。
そういう私も、「今日は夕ご飯作れない」と当日の朝に言い出して、「早く言ってよ」と家族から非難されている有様なのでした!そういう訳で、家事を語るのは今回だけにします。次回は子育てについてお話する予定です。