連載第14回:市川 毅さんの「パパのカメラ」
パパのカメラ
写真を”作りこんで”みる
撮影した写真の出来上がりが、なんとなく想い出のワンシーンと違うと思ったら、写真を修正することをお勧めします。しかし写真修正は面倒、何をしたら良いか分からない・・・といった声を良く聞きます。
写真修正は4つのポイントをおさえれば難しくありません。むしろ写真の微妙な変化は、パパをヤミツキにさせるでしょう。写真とは見たままを切り取るのではなく、絵画のように作り上げるものと私は考えています。
≪トリミング≫
トリミングとは写真を切ることです。被写体が、写真のどこにいるかで、写真のメッセージ性も変わってきます。ちなみに撮影するときはトリミングを考慮し120%くらい広角ぎみに撮影することをお勧めします。
≪水平補正≫
なんとなく写真に魅力が欠けて見えるときは、微妙に斜めになっている場合が多いと思います。その際は水平補正を行ってください。歪んでいる写真は水平にするラインによって写真の雰囲気が一転します。色々なラインで水平補正を試してみてください。きっと、しっくりラインがあるはずです。もちろん故意に斜めに写した写真は当てはまりません。(写真①②)
≪ゆがみの補正≫
広角レンズ+接写などの写真はゆがみが大きく発生します。ゆがみも広角レンズの醍醐味ですが、ゆがみの補正を試してみてください。迫力がプラスされる場合があります。(写真③④)
≪青空補正≫
修正の中でも、私が一番ヤミツキになるのは、青空修正です。一般的に青空は暗くするほど深みのある真夏の空になります。皆さんの想い出の中にある青空の色を作り出してください(写真⑤⑥)
自分で撮った写真が絵画のような印象的な写真に変身することうけあいですよ!