【栄区/戸塚区】わら細工~鍋敷き作り~
2017年11月26日 (日)
会場:舞岡公園
開催日:2017年11月26日(日)
昔ながらの田園風景が残る舞岡公園。この公園で収穫した稲藁を使用して、大人も子どもも楽しめる「わら細工~鍋敷き作り~」講座が開催されました。
当日は、やわらかな陽ざしが差し込む秋晴れに恵まれ、過ごしやすい陽気のもとで鍋敷き作りが行われました。わら細工の講師は、舞岡公園で来園者に竹細工やわら細工などを教えているボランティアの方々です。子どもからお年寄りまで、幅広い年代の参加者が集まりました。
用意するものは、わら、霧吹き、ハサミだけ。まずは、わらを数本手にとり、両方の手の平ですり合わせるように手前に転がして、ねじりあげていく作業「縄ない」を行います。この時、わらが乾燥していると途中で切れてしまったり、手の平を傷つけてしまうことがあるため、霧吹きでたっぷり水を染みこませることがポイントになるそうです。一見、ねじり上げるだけの簡単そうに見えるこの作業ですが、コツを掴むまでがとても難しく、「できない」「難しい」という声があちこちから聞こえてきました。子どもたちも、慣れない手つきで一生懸命わらをねじり上げていきます。
続いて、ねじり上げたわらを束ねて太くし、輪にします。これを鍋敷きの芯として使用します。この芯に、先ほどと同じようにねじり上げたわらを巻きつけ、仕上げていきます。この仕上げには、細くねじりあげたわらが5メートルも必要になるそうです。大人たちに負けず、子どもたちも真剣そのもので取り組んでいました。なかには、このわらのねじり上げに集中して練習する女の子の姿も見受けられました。その結果、数メートルにも及ぶわらのロープが出来上がり、パパやママ、ボランティアの方々も驚きの声を上げていました。
作業開始から2時間半ほどでそれぞれの鍋敷きが完成し、みんな満足そうな笑顔をみせていました。これからの時期、鍋料理などで大活躍しそうです。鍋敷き以外にも、稲藁をクリスマスのリースやお正月飾りなどに細工することもできるそうです。稲藁の活用法や、昔の人の知恵を学び、貴重な体験ができた一日でした。 (はやしあさみ)