【緑区】自由で楽しい”自分の”アートを体感!
2011年5月28日 (土)
会場:【緑区】地域子育て支援拠点「いっぽ」
穏やかな雨音をBGMに開催された「アート体験~いろいろな線と色で遊ぼう~」。研修室に集まった親子5組は、”どんなことをするんだろう?”と、始まる前から興味津々です。
実はこのイベントは臨床美術の一種で、もともとは認知症予防に開発されたもの。その応用で子供たちの感性を育み、親子のコミュニケーションを深めるツールとしても展開されているのです。
「見て形を真似る写生ではなく、感じて描くことが大切。そこに上手い・下手はありません。自信を持って、表現を楽しむことが一番。今日は一緒に楽しみましょう!」 (講師・福田洋子さん)。
クレヨンに似た形状のオイルパステルを使って、画用紙にそれぞれが思うままに、自由に線や色を描いていきます。
「指の腹で線をぼかしてみてもいいですよ」「2色、3色と重ねると面白い色ができますよ」「何をしてもかまいません。深くなっても、汚くなることはないから大丈夫」「失敗はありません。あれ!?と思ったら、そこから次の展開につなげましょう」
アドバイスを受けるうちに、子供も、そして大人も自分の絵に没頭。なかには画用紙から飛び出し、下に敷いてある新聞紙に伸びやかな線を描く子も。「勢いがあっていいね。その先に何があるかな」と声をかけられ、得意気にニッコリ。
3歳8カ月の晃平くんと裕子ママと一緒に楽しんだ、祥立(よしたつ)パパは、「最初はどんな感じかわからなかったんですが、実際にやってみるとすごく面白かったです」
絵を描くのはちょっと…というパパもご安心を。「絵に自信がない、苦手という方にこそ、楽しんでもらいたいです」(講師・石井球子さん)。
講師のお2人の言葉に子育てのヒントを感じつつ、ただただその瞬間を楽しむ――ふだんの生活では忘れがちな、純粋にワクワクする気持ちを存分に味わったひと時でした。(おかみつ)